


〒950-2181
新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050 新潟大学教育学部
Niigata University, Faculty of Education, 8050, Ikarashi-Ninocho, Niigata, 950-2181, Japan



2026/05/24-29
発汗研究のお手伝いのために、シンガポール国立大学(National University of Singapore)に行ってきました!2015年にも恩師の近藤先生と一緒に訪問しましたが、実に10年ぶりです。今回は天野一人で行きました。10年前は色々苦戦した記憶がありましたが、今回は問題なく、トラブルがあっても想定内で終えることができました。自分でいうのもあれですが、研究面でも、英語でも、海外慣れでも、ずいぶん成長した気がします。出張なので多少は疲れはありますが、日ごろの生活とは比べるまでもなく、余裕をもって過ごせました。今これを書いている時点でまだシンガポールの空港にいて、22:30です。飛行機は2:00AM発で暇です。でも疲れててやる気がでないので、HPでもやるかと思い、今に至ります。
シンガポールのチームは、HRPC (Heat Resilience and Performance Center) というグループです。何とスタッフは50人以上。今回は、小グループの一つがやっている仕事の一部で発汗が入るので、新潟で行っている技法を教えに来ました。
その小グループは5-6人で、みんな真面目で、気さくで、大変すばらしいスタッフでした。国際性・多様性もあります。HRPC全体では20件以上のプロジェクトが走っているらしく、お金もたくさんあり、素晴らしい研究環境でした。
NUSは世界大学ランキングでトップ10に入る大学です(ちなみに新潟大学は1000-1200位)。このレベルになるとNatureやSienceクラスの雑誌に成果を発表しないと評価されないのですが、我々の分野でどうやって生き残っているのか不思議でした。聞くところによると、論文的にはやはり厳しく、最低ラインがQ1ジャーナルのようです。一方で、気候変動の影響でこの分野の重要性が高まっており、政府や防衛関係が危機感を持っていて、大きな予算がつくそうです。大学もそれをよしとしており、好きにやりなさいという感じのようでした。実際に、ビルの1フロアすべてを使っていました。これもボスのJason先生の力量があってこそのような気がします。
Jason先生は新潟にも来たことがありますが、大変印象深い人で、人物・能力・コミュ力共にこれほどの人はめったにいないかもしれません。忙しそうでじっくり話す時間は少なかったですが、最後ディナーを一緒にできました。話的にも心に残ることが多く、簡単にいうと、自分も頑張ろうと改めて思った次第です。40歳になる前くらいから、これからどうするのが良いかと考えることが多いですが、なかなか答えが出ない最近です。ひとまずは目の前の研究があるので、まずはそれをしっかり進めたいと思います(結局いつもこれ)。
話は変わりますが、シンガポールにいる間は4月にできたばかりのピッカピカの豪華ホテルに泊まり、毎朝毎晩走ってました。日常に比べて余裕がありすぎたので、夜にはナイターが入り、自由に使える大学のトラックに行きました。ここでは、学生からお年寄りまで思い思いに練習をしています。雰囲気がとてもよく、やる気もでたので、一人1500mTTをやりました。10年前にもここで一人TTをしているのですが、その時は確か4分40秒くらいだった気がします。しかし今回は調子がよく(シンガポールにきて2日目の夜くらいから感覚が好転)、4分32秒でゴールできました。トラックでは男子は半分以上が上半身裸で走っているので(暑いから)、一緒に脱いで気持ちよく走ることができました。これはくせになりそうです!
8月の国際学会までイベントはありませんが、やることはたくさんあるので、来週から気合を入れていきたいと思います!暇すぎて長くなりましたが、そろそろ査読でもしようかと思います。HRPC内は写真厳禁なので気楽な写真ばかりですが、きちんと仕事をしていたので安心してください!台湾もそうですが、やはりご飯はアジアが最高です。シンガポールという国にも、多くのインスピレーションを得た旅でした。




2026/05/19-20
3月に研究室を離れたばかりの大塚先生でしたが、早速帰ってきてもらい、飲料研究に必要な実験手技を伝授してくれました。大塚先生は学部生の時からずっと飲料をやっているので、天野より詳しく、細かいところは任せていました。大塚君がいなくても、まあ俺様なら何とかなるだろうと思っていましたが、いざこちらでやろうとすると、よく分からないことが出てきます。恒温槽のスイッチを押しても動かいという現象に出くわした時に、「やってられるか!」となり、就職したての忙しい時期ですが新潟に帰ってきてもらいました(割と強く長押しするのがコツだそうです‥なんじゃそりゃって感じですが)。
恒温槽はともかくとして、先日の大島君の時と同じで、実験手法が多岐にわたると、PIがすべてを細かく把握するのは難しくなってきます。もちろんポイントは押さえていますが、それこそ論文に出てこないような些細な工夫などが結構あります。この職人技的な部分を学生が持っていることは、逆に強みでもあるので、将来の研究に活かしてもらえればと思っています。一方でそれはラボの財産でもあるので、後輩に繋げるためにこうして戻ってきてもらう必要がありますが。。
誰でもできる研究を行うよりも、手法も含めて独自性の高い研究を継続することが重要なので、これからも継続したいと思います。


2026/05/15-18
台湾国内の運動生理学会の国際会議(Taiwan Society of International Conference on Exercise Physiology and Fitness)に招待される機会があり、汗の内容物(ナトリウムと乳酸)の測定と生理的解釈みたいな感じの内容で話をしてきました。日本語・英語に関わらず、汗の内容物関係のデータで長い話をするのは実は初めてでした。研究室的にも、3年くらい前から手さぐり的に始めていましたが、割と行き当たりばったりやっていたので、論文化されたり投稿中・査読中のデータはありますが、ややまとまっていないのが気がかりでした。
それでも、方法論や観点の独自性には自信があるので、どこまで楽しんでもらえるか分かりませんでしたが、研究室の成果を紹介してきました。何人かの人には良かったよと声をかけてもらえたので、社交辞令かもしれませんが、嬉しかったです。
最近あまり海外に積極的に行っていなかったのですが(最近長時間のフライトが苦手で、円安もあり)、今回は新しい人脈を作る良い機会になりました。科学研究における東アジアは中国を中心に伸びており、我々の分野もこれから伸びるポテンシャルがあります。汗の分野をしっかりリードできるように頑張りたいと思います。
台湾は噂に聞いていたように親日的で、素晴らしいHospitalityもあり、大変楽しむことができました。美味しいものを食べ、ないとマーケットをみて、朝はホテルから数百メートルの大学のトラックを走るというぜいたくでした。
受けたご恩を忘れずに、次呼ばれるときにはより良い話をできるように、これからも精進したいと思います。







2026/04/18-20
この週末、2025年3月に修士を修了した大島君に研究室に来てもらい(必要経費と謝金を支払って)、彼が行っていた研究の手法を伝授してもらいました(ピロカルピン誘発性発汗のナトリウム解析と全身ウォッシュダウン法)。これらの方法は大島君中心の研究としてプロジェクトを立ち上げましたが、誰も引き継がなかったので(マンパワー不足!?)研究方法が途切れてしまいそうでした。今回、孟露さんの博士研究に組み込むことになり、もう一度しっかりやろうと思い来てもらいました。大阪は堺在住ですが、快諾してくれ(ているように見え)て感謝です。
体温調節といっても、たくさんの研究技法があります。もちろん僕はある程度把握はしていますが、今回のように割と任せていたケースでは、細かいところがうろ覚えです。大島君も結構忘れて思い出すのに苦労したようですが、ひとまず完遂できたようで良かったです。孟露さん、王さん、加藤さんは予備実験を繰り返して完成度を高め、習得してもらいたいと思います。
大島君は相変わらずの雰囲気で、あまり時間のギャップを感じませんでした。会社の話も聞けて楽しい時間を過ごせました。日曜日の夜は医療福祉大学の先生方とも交流することができました。
会話の中で、卒業生はみんな何してるのかなあという話にもなりました。新潟にきてもう10年、何人卒業生出たのかな?結構な人数な気がします。卒業したみんなに会う機会があればいいなあと思います!
桜の写真は、ちょっと前のものです。学期が始まったばかりですが、この前期はすでに予定が多く、若干憂鬱ではありますが、気合を入れて乗り切りたいと思います!





2026/03/23
卒業式が行われ、研究室からも学部生2名と特任助教の先生が旅立ちました。コロナが明けてから、また謝恩会が数年前から始まっています。今年の謝恩会は割とドライな感じでした。まあ僕はいつもドライなので構いませんが。。
研究室からの卒業生は、1名は地元市役所で公務員に、1名は地元の企業で就職です。最近聞いたのですが、「天野研究室(の進路)は教員でも企業就職でもいける」と学生から思われているそうです。しかし、それは意外というか、研究室としては何もやっていないので(それぞれが行きたい道を応援するというスタンス)、結局は入ってきた学生の皆さんが頑張ってくれたのだと思います。今年の卒論研究も、オリジナリティが高い面白いものでした。皆さんが社会に出て、活躍してくれることを願っています!
大塚君は学部入学から10年の節目に研究室を旅立ちます。思い返せば色々ありましたが、最初は自衛隊に就職すると言っていて内定ももらっていたけれど急に進学して(申し込みの2日前に知った)、あれよあれよとここまで来ました。飲料研究を支えてくれていたので、4月から研究室の飲料研究大丈夫かなと心配ですが、今いるスタッフの皆さんに期待したいと思います。
大塚君は4月から福岡県立大学で講師になります。この大学は、僕が新潟大学に決まるくらいのタイミングで、面接に行く予定だった大学です。先に新潟が決まったので面接を辞退しましたが、あれから10年後に、教え子が博士号を取って、いわゆるガチ公募を経て就職するのを見るのは、なかなか感慨深いものです。10年って、そんなに変わる期間なんですね。飲料研究はまだまだ続くので、これからもコラボレーションできたらよいと思います。


2026/03/15
研究とは直接関係がありませんが、新潟ハーフマラソンに参戦しました!新潟に来てから10年近くほとんどトレーニングしておらず、2年ほど前から走り始めました。2年間で、よくやく「走っている」感じになってきた気がします。それまではただただ苦しかったり、バタバタしたり、ジョギングペースだったりでした。今年に入ってからガクッと練習量が落ち、心配していましたが、ゲストランナーの方が率いる緩やかなビルドアップ集団の流れに乗れて思っていたよりも走れました。まだまだいけそうな気がするので、これからもトレーニングを継続したいと思います(主に通勤ランになると思いますが)。しかし、やはり最近忙しく(言い訳)なかなか走る時間とエネルギーを確保できないことが課題です。。
中戸君は工学部から来て卒論実験を一年間行いました。春からは愛知県の実業団で競技を継続するので、陰ながら応援したいと思います。研究も、ランニングに関連した面白い内容になっているので、何かしらの形で公開したいなと思っています。
自分で走っていると論文だけ読んでいても考えないようなことや、アイデアのようなものが浮かんだりすることがあります。こういった感覚も大事にしたいなと思いました!
写真は、隣の研究室の大学院生の井上さんにもらいました!ありがとうございます!


2026/03/13
毎年恒例のオリオリパーティーを開催しました!今年は予定がなかなか合わず、参加者が少なめでしたが、その分全員で会話ができたような気がします。
学部生は、民間企業就職が1名と公務員が1名です。工学部から卒論出向に来ていた陸上部の中戸君は実業団で競技を継続します。今年は教員希望がいませんでしたが、それぞれ3年生のころからしっかりと進路について考え、対策をしていたため、卒論とも両立ができていたように思います。後輩たちも見習ってもらいたいと思います。
また、この3月で、長年研究室を支えてくれた大塚君(特任助教)が研究室を去ることになりました。九州で就職(大学教員)が決まったためです。公立大学で、何のコネもなく、それなりの選抜を経て勝ち取ったポストです。本当におめでとうございます!アカデミアでポストが取れるかどうかは、本当にその時になってみないと分かりません。チャンスがあった時にしっかりつかめるように、日々努力を継続するしかありません。それなりにストレスのある日々ですが、よく頑張ったと思います。
一方、研究室的には痛手?ではありますが、これも一つのきっかけだと思っています。人が減るタイミングでラボのパフォーマンスが下がっていたらきりがないので、逆にこれを機に新たな飛躍ができるように挑戦したいと思っています。
話は変わりますが、今日は教育学部のFDでサカナAIのCTOのLlion Jonesさんが講演をしてくれました。まさに超大物ゲストだったのですが、すごく気さくな方で、親しみやすかったです。質問したり、少しお話できて本当に良かったです。AIについは悩ましいことも多いのですが、従来のパフォーマンスを何十倍にもする大チャンスが到来していると痛感しました。ここでどう動くかでかなり差ができるような気がしています。今後の戦略を考えたいと思います。








2026/03/09-10
シンガポール国立大学(NUS)で研究員をされている、Michele Renard博士が研究室を訪問してくれました。NUSでは、新潟にも来たことがあるJason Lee先生のグループで仕事をされています。今回は別の仕事で日本に来られたそうで、ついでに筑波大学と新潟大学に来ていただきました。
直接お会いするのは初めてでしたが、とても気さくで、英語も分かりやすく、非ネイティブにも気を使っていただける先生でした。NUSのプロジェクトや仕事について詳しくお話を聞くことができました。NUSは世界大学ランキング8位らしいですが、やはりそのレベルに見合った成果を出すのは大変そうです。しかし、研究に全集中できる環境は良いなあと感じました。
研究室からは、博士課程の加藤はなのさん、孟露さん、特任助教の大塚君が英語の発表を行いました。最近、英語でプレゼンをする機会が減っているので、良い機会になりました。学会など公的な場ではなく、このようなフランクで小さな場で、小さな経験を積み重ねていくことが、国際学会でも発表できるようになる道だと思います。これからどのように国際交流をしていくのか、何を目指し、どのように人を育てていくのか、考え直す良い機会になりました。




2026/1/11, 12
令和7年度卒業研究発表会が開催されました。研究室からは以下の3演題が発表されています。(中戸君は工学部の発表会)
平松 薫
「指先の発汗が静的把持運動時の生理応答とパフォーマンスに及ぼす影響」
山下 息吹輝(体調不良で欠席)
「飲料の摂取方法の違いが安静時の体水分バランスに及ぼす影響」
中戸 元貴(工学部人間支援、飯島先生研究室)
「長距離選手のランニングエコノミーと冷温下および暑熱下走行時の体温調節応答の関連」
今年は卒業する大学院生がいなかったため、比較的余裕があったように思います。博士後期課程の院生やポスドクの皆さんも協力的で、例年よりずいぶん楽をさせてもらいました。。
卒論の3人は、実験の時からそれぞれテーマも進行度も違っていたため、みんなで頑張ろう!的なノリではなく、個々で頑張っていた印象があります。それでもできてしまうあたりが、今年の卒業生の特徴かもしれません。しかし、何度も発表練習をする中で、本番の発表会で最後ぐっと良くなるのはなぜでしょう。。といつも不思議に思います。
データは3人ともとても面白い結果でした。n数もそれなりにとっており、きちんと統計的にも解釈できるものでした。3人ともオリジナリティが高いテーマだと思います。今後につながる結果も出ており、論文化しつつ、それぞれのテーマをしっかり続けていこうと思います。
今年の2月、3月は結構忙しいので、ここから気合をいれて過ごしていきたいと思います!次は3月上旬のオリオリパーティですね。


